公開日:2026/5/20

最終更新日:2026/5/20

フィルムと樹脂の可能性を引き出す|「コンバーテック」5月号掲載のお知らせ

合同樹脂工業 技術専門誌掲載のお知らせ

このたび、加工技術・コンバーティング分野の専門誌『コンバーテック』2026年5月号にて、当社のインタビュー記事を掲載いただきました。

記事では、当社が創業以来取り組んできたハードエンボス加工技術について、フィルムや樹脂分野での活用可能性についてご紹介いただいております。


本ブログでは、掲載を機に、当社のハードエンボス加工の特徴について、改めてご紹介いたします。
詳しい内容は、是非「コンバーテック」の記事をご覧ください。

エンボス加工フィルムで可能な参考用途写真イメージ
エンボス加工フィルムで可能な参考用途写真イメージ

掲載情報

掲載誌:コンバーテック5月号
発行:株式会社加工技術研究会
記事タイトル:エンボス加工でフィルムと樹脂の可能性引き出す

サブタイトル:元経営コンサルタント社長が改革

ハードエンボス加工とは

当社は、「ものづくりの町」東大阪市でフィルムへのハードエンボス加工一筋で創業57年を迎える企業です。

エンボス加工とは、フィルムに熱と圧力を加え、表面に柄や凹凸形状を付与する加工技術です。

当社では、マット・梨地・格子・ダイヤ・ヘアライン・木目・皮目など、100種類以上のエンボス柄を保有しており、用途に応じたパターン選定や表面粗さの調整に対応しています。

高耐熱・高剛性フィルムへのハードエンボス加工

エンボス加工可能なフィルム素材

記事内では、当社の強みの一つとして、高剛性・高耐熱フィルムへの加工についてもご紹介いただきました。

一般的に、硬いフィルムや厚みのあるフィルムは凹凸形状を付与しにくく、加工条件の調整が難しい素材です。

当社では、長年蓄積してきた加工ノウハウをもとに、PET、PEN、PI、PC、PBT、OPP、CPP、複層フィルムなど、さまざまなフィルムへの加工実績があります。

また、蒸着、印刷、コーティング、離型処理などが施された処理済みフィルムへの加工にも対応しています。

表面形状による離型性・滑り性・過密着防止などの機能付与

ダイヤ柄エンボス

エンボス加工によってフィルム表面に凹凸を付与すると、対象物との接触面積を調整することができます。

この接触状態の変化により、離型性の向上、滑り性の付与、過密着の防止、摩擦の軽減などが期待できます。

たとえば、ゴムやゲルなどの粘着性が高い材料では、平滑なフィルムに密着しすぎることがあります。そこに凹凸形状を付与したエンボスフィルムを使用することで、密着を抑えたり、剥がしやすくしたりできる可能性があります。

また、搬送工程や巻き取り工程において、フィルム同士や部材同士の摩擦・密着が課題となる場合にも、表面形状の調整が有効な選択肢となることがあります。

樹脂表面へのデザイン・触感の転写

石目を樹脂へ転写

エンボスフィルムは、樹脂表面への形状転写用途にも活用されています。

フィルム表面に形成した凹凸形状を樹脂側に転写することで、石目調、ヘアライン調、すりガラス調、マット調などの意匠や触感を付与することが可能です。

金型を新たに作製するのではなく、エンボスフィルムを用いて表面形状を転写できるため、小ロット試作や開発段階での評価にも活用しやすい方法です。

非コーティング型の表面形状設計

ハードエンボス加工は、基本的に熱と圧力によってフィルム表面に物理的な凹凸形状を形成する加工です。

そのため、コーティング剤や添加剤による機能付与とは異なり、表面形状そのものによって機能を持たせることができます。

たとえば、以下のような用途では、非コーティング型の表面設計が選択肢となる場合があります。

コーティング剤の剥がれを避けたい用途
成分移行やブリードアウトを抑えたい用途
シリコーンを使用しにくい工程
クリーンな工程で使用する部材
単一素材化やリサイクル性を重視する製品設計

もちろん、すべての用途においてエンボス加工だけで課題を解決できるわけではありませんが、コーティングや添加剤とは異なるアプローチとして、物理的な凹凸形状による表面機能付与をご検討いただけます。

サンプル・小ロット試作にも対応

エンボス加工の対応力について

フィルム加工においては、
・MOQが大きい
・条件変更が難しい
・気軽に試せない
といった課題がよくあります。

当社のエンボス加工では、
・数十m程度から試作可能
・1回の試作で複数条件の比較が可能
といった柔軟な対応が可能です。

例えば、
・A4サンプル(初期評価)
・ロールサンプル(連続処理確認)
・小ロット試作(量産前検証)
といった段階的な検証が可能です。

これにより、
「まず試してみる」「比較しながら最適条件を探る」
といった進め方がしやすくなります。

ハードエンボス加工でフィルムと樹脂の可能性を引き出す

合同樹脂工業では、長年培ってきたハードエンボス加工技術を活かし、フィルム・樹脂の表面形状設計に関するご相談を承っております。

離型性、滑り性、密着防止、マット性、光拡散、意匠性、触感付与など、表面の凹凸によって実現できる可能性は多岐にわたります。

「どの素材を選べばよいかわからない」「どの柄が適しているか」「このような用途で活用できるか」など、ご検討の初期段階から是非お気軽にお問合せください。

素材の特性とエンボスパターンの組み合わせによって、貴社の製品・工程に最適なカスタマイズをご提案いたします。

本記事が皆さまの製品開発や工程改善のヒントとなれば幸いです。

その他のブログについてもぜひご覧ください。

執筆者

本記事は、半世紀以上にわたりエンボス加工専業で取り組んできた合同樹脂工業の技術知見をもとに解説しています。 
 
半世紀以上の経験から、ご要望に応じた素材や柄、使用方法をご提案いたします。

サンプルのご依頼も可能ですので、是非お気軽にご相談ください。

監修者:合同樹脂工業株式会社 代表取締役 長木 翔吾 

合同樹脂工業社長写真

一橋大学商学部卒。経営コンサルティング会社にて製造業を中心とした経営支援業務に従事した後、合同樹脂工業株式会社に入社。 
プラスチックフィルムへのエンボス加工を主力とする同社にて、製造現場・品質管理・技術情報の統括を担う。 
半世紀にわたり同社が蓄積してきたハードエンボス加工の現場知見とフィルム加工分野の技術動向をもとに、実際の製造現場に基づく信頼性の高い技術情報の整理・監修を行っている。  

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