エンボス加工関連の用語集

当社のエンボス加工に関する用語をまとめました。

・アルミ蒸着

アルミニウムを真空中で蒸発させ、その蒸発したアルミニウムを基材の表面に薄く均一にコーティングする技術です。この技術は、主に材料の光沢や反射性、バリア性を改善するために使用されます。当社のエンボス加工はアルミ蒸着フィルムの加工も可能です。

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・WEB

フィルム関連ではロール状素材の巻き取りのことを指します。

・エンボス

「エンボス(Emboss)」とは、材料の表面に立体的な模様やデザインを浮き上がらせる加工技術です。エンボス加工は、特に紙やプラスチック、金属などの素材に用いられ、視覚的にも触覚的にも特徴的な効果を生み出します。エンボス加工では、特定の模様やデザインを材料の表面に押し込むことで、立体的な凹凸を作り出します。これにより、デザインが視覚的に際立ち、触覚的に感じられるようになります。

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・エンボスロール

エンボス加工を行うために特別に設計されたロール状の金型です。主に連続的な加工が求められる用途に使用され、紙、フィルム、プラスチック、金属などの材料の表面に立体的な模様やデザインを施すために利用されます。ロール状の型を使用することで、長い連続的な素材に対して効率的にエンボス加工を施すことができます。これにより、大量生産や長尺の素材の加工が容易になります。

・オレフィン

オレフィン(olefin)は、化学的にはアルケン(alkene)とも呼ばれる炭化水素の一種で、一般的に炭素-炭素二重結合(C=C)を持つ化合物です。オレフィンは、化学工業や製造業で非常に重要な役割を果たしており、多くの化学反応やポリマー合成に利用されます。

【主なオレフィンの種類】
エチレン(Ethylene): 最も単純なオレフィンで、化学式は C₂H₄。広く使用されるプラスチック(ポリエチレン)の原料であり、農業用のエチレンガスも利用されます。
プロピレン(Propylene): 化学式は C₃H₆。ポリプロピレンやアクリル酸の原料として使われ、合成ゴムや化学薬品の製造に重要です。

・架橋

材料科学や化学、工業などの分野で使用される用語で科学的架橋と物理的架橋があります。
化学的架橋は、ポリマー(高分子)や樹脂の分子間に化学的な結合が形成されるプロセスを指します。このプロセスにより、ポリマーの物理的および化学的性質が変化し、材料の強度や耐久性が向上します。

・鏡面

表面が非常に平滑で反射性が高く、鏡のように光を反射する性質を持った面のことを指します。このような表面は、物体の形状や光の反射を明確に映し出します。

・コシ感

コシ感は、材料や製品が押したり引っ張ったりしたときに元の形に戻る弾力性を示します。弾力のあるものは、押さえた後に元の形に戻る力が強いです。コシ感はその物の硬さやしっかりとした感触を意味します。

・シボ

主に表面に見られる凹みや突起、テクスチャーのことを指します。これにはさまざまな意味があり、布地や合成素材、プラスチックなどでの「シボ」は、表面に意図的に施された模様やテクスチャーを指すことがあります。これにより、素材の見た目や触感が改善され、デザイン性や機能性が向上します。

・深度(柄深度)

深度(柄深度)は当社では柄形状の仕上がり具合を指す言葉となります。

・白場

主に印刷や出版、デザインの分野で使用される用語で、ページやデザインの中で「白い部分」や「空白の部分」を指します。フィルム加工においては未加工部分を指すことが多いです。

・耐熱性

材料や製品が高温環境下でどの程度耐えられるかを示す特性です。耐熱性が高い材料は、熱による変形、劣化、変色などが少なく、高温での使用が可能です。耐熱温度の定義は材料が長時間高温にさらされても、物理的特性や化学的特性がほとんど変化しない温度です。

・転写工程紙

主に印刷業界で使用される特殊な紙で、転写プロセスに関連する工程で用いられます。熱転写や圧着転写などの転写工程紙は、印刷や製版、製図などの工程で、特定の材料やメディアに画像や文字を転写するために使用されます。

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・ナノインプリント

ナノスケールでの高精度なパターン形成技術の一つです。この技術は、ナノメートル(nm)サイズの構造を基板に転写するために使用され、半導体製造やナノテクノロジー、材料科学、電子機器などで広く利用されています。

・粘着

物質が他の物質の表面にくっつく性質やその動作を指します。これは、物質の表面が他の物質と接触する際に、相互作用や接着を生じる現象です。粘着は多くの分野で利用され、様々な用途があります。当社のエンボスフィルムは粘着用のセパレーターとして採用の実績があります。

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・光拡散

光が物体に当たったときに、その光が均等に広がる現象を指します。具体的には、光が物体の表面に当たると、表面の微細な構造や特性によって光がさまざまな方向に散乱し、均一な光の分布を実現します。表面の粗さにも関連しており、表面が粗いと、光がさまざまな方向に散乱し、光の反射が均一になります。表面が滑らかだと、光は比較的反射方向に集中しやすく、拡散は少ないです。
 
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・表面粗さ

物体の表面の不規則さや凹凸の程度を示す指標です。これは、物体の表面がどれだけ滑らかであるか、あるいは粗いかを定量的に示すものです。
 
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・ホログラム

光学的な技術を用いて三次元(3D)の映像を記録・再生する技術およびその結果得られる画像のことを指します。ホログラムは、通常、光の干渉と回折の原理を利用して、物体の詳細な三次元情報を記録し、再生することができます。

・膜厚

コーティングや塗装、被膜などの薄い層の厚さを示す用語です。膜厚は、特定の材料や処理が表面に施される際に、その層の厚さを測定するための重要な指標です。均一な膜厚が求められる場合もあり、不均一な膜厚は性能や見た目に影響を与えることがあります。

・マット

表面が光沢を持たず、反射を抑えた質感や仕上げを指します。マット調は、光の反射を最小限に抑え、滑らかで落ち着いた外観を提供するため、さまざまなデザインや機能に使用されます。

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・摩擦

物体同士が接触し、相対的に動こうとする際に発生する力を指します。摩擦は、動きに対する抵抗力であり、物体の表面の性質や接触条件によって異なります。

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・モヤ(白濁)

フィルムやコーティングなどの表面に白っぽい曇りや濁りが生じる現象を指します。白濁は見た目に影響を与え、製品の外観や機能に悪影響を及ぼすことがあります。フィルムの白濁の原因は多数あり、湿気や水分の吸収や結露、分子の分解反応、熱変化による反応があります。

・融点

物質が固体から液体に変わる温度を指します。物質がその固体状態から液体状態に変化する際に必要な特定の温度で、物質の物理的特性を示す重要な指標です。融点は、物質の化学的性質や構造、圧力に依存します。

・ライナー

包装業界や印刷業界で使用される用語で、特定の目的で使用されるフィルムやシートのことを指します。ライナーは、製品の保護、印刷、加工などの目的で用いられ、様々な種類と用途があります。

・離型紙

主に製造業や印刷業、工芸などで使用される特殊な紙で、接着剤や塗料、シリコンなどの離型剤が施されており、素材や製品から簡単に剥がれるように設計されています。また用途に応じた選定が必要であり、離型紙は、使用する条件や目的に応じて適切なものを選ぶ必要があります。例えば、高温や化学薬品に耐える離型紙が必要な場合、適切な仕様のものを選ぶ必要があります。

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