エンボス加工のメリットとは?簡単解説
このページではエンボスフィルム・エンボス加工のメリットや特徴を紹介しております。ご参考になれば幸いです。
当社のエンボス加工はエンボスロールを使用したロールtoロールによる連続成形が可能です。
「連続成形」とは、材料を連続的に加工して製品を作る方法です。
平版エンボスでのフィルム作成と比較し大量生産などの際に適しています。
※右は工法イメージとなります。
当社のハードエンボス工法は添加物などを一切使用していないため、フィルム素材そのままでリサイクルできます。
ハードエンボスは無添加かつ素材の能力を活かした加工となっており、例えば離型能力が高い素材を選択し剥離性の高いエンボス形状を賦形することで無添加の剥離セパレーターを作ることも可能です。
当社所有の加工機は最大1700mm巾の基材を加工することが出来ます。また、その基材の端部までエンボス形状を賦形することが可能であり、コーティングなどで発生する両端部の白場が発生しません。
エンボス加工では従来では必要なロスの発生を抑制、削減することが可能となります。
当社のエンボス加工はロールtoロールでの連続成形となりますため、平板成型や他の工法と比較し、基材ロスの削減が可能です。量産までに加工条件の試行錯誤を行い、安定条件を掴むことで調整ロスを軽減しています。
廃棄ロスを軽減し、環境やコストに優しい設計となります。
紙製の工程紙や離型紙などでは紙粉が出ることにより、工程や使用時のラインや製品汚染などの懸念があります。
また膜厚の均一性が悪いことも多く、精度が要求される電子部材の工程紙として使用する際に後工程上で不具合が発生することがあります。
プラスチックフィルムを使用する場合、これらの懸念を抑制することができます。
プラスチックフィルムには種類が多くあり、柔らかいものから硬いものまで幅広くラインナップがございます。
その中でも弊社は2軸延伸PETを中心にエンボス加工を施しており、基材の剛性や耐熱性を活かしたエンボスフィルムの作成が可能です。そのため、柔らかい基材では実現できない製品強度による製品の長寿命化が可能になります。その結果、プラスチック廃棄量の削減につながり、環境への負荷を軽減することができます。
当社ハードエンボス加工は、2軸延伸PETやポリイミドのような高剛性の素材をはじめ、
フッ素フィルム、ポリカフィルム、PENフィルム、PBTフィルム、OPP、CPP、アクリルフィルムなどにも豊富な加工実績がございます。
当社ハードエンボス加工は、フィルムの表面形状を熱と圧力で変化させる物理的な加工となります。
添加物を使用しない工法のため、ブリードアウト発生が抑制された表面処理が可能です。
当社ハードエンボス加工は、フィルムを熱と圧力で表面形状を変化させておりますため、サンドマットフィルムの残さやヘアラインのスクラッチひげ発生による不具合の懸念がなく、ご使用いただけます。
エンボス加工の凹凸により、フィルムの表面積の増加をすることで対象物との接触面積を低下させることが可能です。
(接触面積の低下とは、物体同士が接触する面積が減少することを指します。)
接触面積が減少することで、物体同士が過度に密着することを防ぎます。 これにより、製品の取り扱いや輸送時におけるトラブルを軽減することができます。
エンボス加工の効果については多岐にわたります。
まず、視覚効果として、デザインに立体感や深みを加えることで、製品の美しさや魅力を引き立てます。触覚効果も大きく、製品に独特な手触りを与えることで、ユーザー体験を向上させます。
さらに、エンボス加工は機能的効果も持ちます。例えば、滑り止めとしての機能を持たせたり、製品の耐久性を向上させることができます。
下記ブログにて詳細をご紹介しております。よろしければご参照ください。
エンボス加工でフィルム表面をサラサラやゴツゴツとした触感にすることができ、その効果で触り心地の効果を付与することが可能です。またそのフィルムを使用し、樹脂転写を行うことで効果を樹脂などの転写物に付与することもできます。
右の写真はフィルムで樹脂表面へ石の触感のような触り心地を転写したサンプルとなります。フラットでは物足りない表面にエンボス形状を転写することにより、本物の石のような触り心地を付与しています。
また剛性のある基材を加工できることにより、ダイナミックで立体的な形状を作り出すことができます。エンボス形状高さは最大で~1.2mmまでの実績がございます。
キズや凹みなど外観不良を目立たなくする方法は多岐にわたりますが、傷の深さや種類に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
樹脂製品の製造時にどうしてもキズや凹みが発生するケースがあります。そのような際にキズ・へこみ隠し用エンボスフィルムを使用し、表面の形状変化させることで視覚的に表面のキズや凹みを目立たなくさせることが可能です。
エンボス形状を付与することで、柄の意匠や光拡散効果・マット効果により、傷隠し・凹み隠し・模様隠しの機能を付与できます。
↑アクリル系の樹脂に、弊社ヘアラインフィルムを紫外線照射にて転写したサンプルとなります。
UV硬化のため、鉄にスクラッチをつけたものと比較して傷がつきにくくなっています。
マットコートフィルムにエンボス加工することで、プラスチックフィルムの透明感を抑えています。
#加飾フィルム #樹脂転写 #デザインフィルム #樹脂硬化 #エンボスパターン転写