表面処理が生みだす夢と新価値 -blog

皆様、こんにちは。

私たち合同樹脂工業株式会社が行う『エンボス加工』は、
数多くある表面処理の1つです。


表面処理はエンボス以外にも、沢山ありますが、
歴史も古く、表面処理の王様的存在と言えば、
『印刷技術』かもしれませんね。



今回は、少し以前のニュースにはなりますが、
感銘を受けた印刷技術に関するプロジェクトを見付けましたので、
ご紹介させていただきます。

上の写真は、『flerco note』というノートになります。

その特徴は、特殊印刷によって、絶滅危惧種の肌感を擬似再現したノート。
ラインナップとして、
フィジーイグアナの凸凹感
ジンベエザメのざらついた肌触り
アミメキリンの起毛感
の3種類のラインナップがあるそうです。

どのノートも触り心地はまるで本物!

実際に触れることが難しい絶滅危惧種を疑似再現ではありますが、
自分の手で触れることが出来るというノートということになります。

格安のネット印刷が普及する時代に、
「印刷でここまで出来る」と見せつけんばかりに、
この本物そっくりの触感を、
町工場が工夫を凝らした日本が誇る特殊印刷技術によって
表現しているというのですから、
同じ『表面処理』を行うエンボス加工屋としても、
とても興味深く、職人として、心が奮い立つ記事です。

こちらは、フィジー諸島に生息するフィジーイグアナのノート。
「世界一美しいイグアナ」といわれる鮮やかなグリーンカラーと、
爬虫類らしい皮膚の凹凸感を、特色印刷と「UV厚盛り印刷」で表現。


 

次に、日本では沖縄の美ら海水族館や、当社地元大阪の海遊館でおなじみの
ジンベエザメ。150年を生きるという説もある、すべての魚類のなかで
現生最大の種なんですが、こちらも絶滅危惧種。
実際に触ることは滅多にできません。

ザラザラしたサメ肌には、極小ビーズを混ぜ込んだ「テクスチャ印刷」を
用いています。


 

動物園の人気者、キリンの亜種であるアミメキリン。
ぎっしりとした短毛を表現したのは、紙に貼り付けた不織布の上から印刷する
「不織布印刷」という技術。
ふわふわした表面は本当に毛が生えているようで、
思わず何度も触りたくなる不思議な仕上がりです。


 

先日、私が出席したあるデザイナーさんの講演会でも、
その先生がおっしゃっていたのは、
『感触にフィーチャーして、新価値を創造するデザイン』
という言葉を残しておられました。




『エンボス技術』…

なかなか「味覚」や「嗅覚」を
エンボスを通じてお届けするというのは現実味が湧きませんが、
5感のうち、「触覚」は、エンボスで表現出来る価値と言えます。
 
また、当社ではあらかじめ印刷されたプラスチックフィルムへ
エンボス加工を施すことで、『印刷技術とエンボス技術のコラボ』
によって、立体感や、感触を楽しめる印刷素材といった、
新たな価値を創造することも可能です。

当社には80種を超えるバラエティーに富んだ柄(エンボスロール)がございます。
(※柄に関する詳細は、『製品紹介 エンボス柄 一覧』のページを
ご覧ください。        ↑リンク貼っています。)


 「こんな感触手に入れられないかなぁ」など、
もしご興味がございましたら、
遠慮なくお気軽にお問い合わせください。
(※「お問い合せフォーム」はコチラ。)


私たちも、 『flerco note』に刺激を受けて、

思わず「触りたくなっちゃう」ようなデザインや、

例えば昔はあったが、今は触れることが出来ないもの、

地理的や身体的制約で触れたくても触れられない環境にある方が

触れられるもの、

触ることで、心が落ち着いたり、健康に好影響があるもの、

教育資料的なものとして、子供たちが触って学べるものなど、

新たな価値を生み出し、喜んでいただける柄の開発も視野に入れて、

頑張っていきたいと思います。


本日も、ブログをお読みいただき、ありがとうございました。

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